「オーディブルを検討しているのだけど、向き不向きってあったりするのかな?」
オーディブルを利用するかどうかを検討している人にとって、そのサービスが自分に合っているかどうかというのは気になるところだと思います。
この記事ではそんな疑問にお答えします。
AmazonのHPではサービスのメリットは教えてくれますが、実際に使った時のデメリットまでは詳細に教えてくれません。
この記事ではオーディブル歴4年以上の筆者が、実際に使用した経験からの正直な辛口デメリットも交えつつ、
オーディブルの向いている人と向いてない人を解説したいと思います。
オーディブルの評判については以下の記事で解説しています。
Audible(オーディブル)の向き不向きの基準
まずAudibleのサービス内容から整理しましょう。以下がその内容です。
項目 | サービス内容 |
---|---|
月額料金 | 1,500円 |
コンテンツ | オーディオブック(朗読) |
特典 | ・対象作品12万冊が読み放題 ・対象外作品も定価から30%OFF |
この内容から次のことがAudibleの向き不向きに関わって来そうです。
判断基準を細かく解説していきます。
インプット方法がユーザーに合っているのか?
人には認知特性という情報のインプット方法の好みのようなものがあります。
「医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン」という書籍に詳しく書かれているのですが、その中の説明では以下の通りです。
人にはそれぞれ「認知特性」がある
認知特性とは、神経心理学の分野ではよく使われる言葉です。ひと言でいうと、「外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法」です。
同じことを聞いても、誰もが同じように理解するわけではありません。同じ結論を持っていても、同じように表現するわけでもありません。人にはそれぞれ生まれ持った思考や認知の好みがあるのです。
引用元:医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~ (光文社新書)/本田 真美 (著)
視覚優位者 | (1)写真のように二次元で思考するタイプ (2)空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ |
言語優位者 | (3)文字や文章を映像化してから思考するタイプ (4)文字や文章を図式化してから思考するタイプ |
聴覚優位者 | (5)文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ (6)音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ |
視覚優位というのはその中のタイプの1つです。
つまり情報のインプットの方法には人によって得意不得意があるので、耳からのインプットがあまり得意ではない人が一定数います。
その人にとってはAudibleのインプット方法が合わないという場合があります。
もし詳しく知りたい方はこちらの書籍からどうぞ。
コストパフォーマンス高く使えそうか?
月額費用が1500円なのですが、だいたい書籍を一冊購入する金額なので「聴き放題の作品を月1冊以上は聴きそう」だったら余裕でペイできると思って使ってます。
オーディブル会員は「12万以上の対象作品が聴き放題」になるので、マイナーな書籍でなければこの中から見つけられるケースは多いです。
また、Audibleの最大のメリットは「ながら聴きで読書効率が向上すること・それによって読書時間が増えること」です。
そのため、生活の中で読書時間をなかなか捻出することができないことがネックになっている人にとってはとても良いサービスになります。
読みたい作品はそもそもAudibleに含まれているのか?
Amazonで販売されているすべての本がAudibleにあるわけではありません。
Audibleの読み放題対象の作品は12万冊あり、大変豊富ではありますが、残念ながらまだ入っていない作品もあります。
例えば、マニアックな専門書だとラインナップに入っていないことも多いですし、
漫画のような朗読向きではない作品だとそもそもジャンルとしてオーディオブックには向いていません。
そのため、読みたい作品がAudibleのラインナップに無い場合もありえます。
Audible(オーディブル)の向いてる人・向いてない人
ここまでの内容をまとめるとオーディブルが向いている人・向いてない人の特徴には次のような人が該当するようです。
Audible(オーディブル)が向いてない人
まず、聴覚から情報をインプットするのが苦手なタイプの人は、朗読の内容が頭に入りづらい可能性があります。視覚優位のタイプはその傾向があるかもしれないので、比較的向いていない可能性があります。
また、毎月1冊も本を読むかどうかわからないような人だと、毎月の月額費用を払い続けるだけで費用的にはもったいないことになります。
特にAudibleの中でも漫画やマニアックな本にはラインナップがない可能性が高いので、満足できない可能性が高いです。
では向いてない人に、Audibleは使えないのか?そんなことはありません。後半のこちらで詳しく解説します。
Audible(オーディブル)が向いてる人
話し言葉の方が内容が頭に入るような、聴覚優位な人の場合はAudibleは向いています。通常の電子書籍や紙の本での読書が苦手な場合は、むしろAudibleが合っている可能性があります。
また、「月1冊以上本を読みたい人」や「読書時間を捻出したい人・時間を有効活用したい人」はコスパ良くサービスを利用できるため、Audibleが非常に合っています。
特にジャンルとしてはビジネス書、自己啓発、小説などの人気作品がAudibleにラインナップとして充実しているので、このあたりのジャンルを読みたい人にはうってつけだと思います。
ラインナップについては以下の記事でジャンル別にそれぞれ紹介しているのでぜひ参考にしてください。
Audible(オーディブル)を使ってわかったメリット・デメリット
Audibleが向いている人向いてない人の傾向が少しずつ見えて来たと思います。
しかし、Audibleの利用を検討している人にとっては、実際に使った時のメリットとデメリットも確認しておきたいところです。
Audible(オーディブル)を使ってわかったデメリット
まずは実際にオーディブルを使ってみて感じたデメリットを3つご紹介します。
以下詳細です。
デメリット①:Kindleや紙の本に比べてちょっと高い
オーディブルの書籍を単品購入(読み放題に入っていない本の購入)をする場合、
通常の紙の書籍や電子書籍(Kindle)に比べ値段が高いです。
例えば、「嫌われる勇気」という有名な自己啓発の書籍を以前購入したのですが
この書籍は通常価格だとAudibleで3,000円します。
種類 | 値段 |
---|---|
Audible | 3,000円 ※会員になると2,100円 |
電子書籍(Kindle) | 1,188円 |
単行本(紙の本) | 1,650円 |
※Audible会員になるとAudible作品は定価の30%OFFにはなります。
ちなみに会員になると通常価格から30%OFFにはなりますが、通常の書籍に比べると高いことには変わりありません。
オーディブルの本は朗読をする声優さん俳優さんの読み上げが加わっているため、料金が高くなっているんですよね。
月額費用の1500円で抑えたいということであれば、読み放題の作品だけを選ぶと良いです。
価格についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
デメリット②:電子書籍に比べてラインナップが少ない
Amazonで販売されているすべての本がAudibleにあるわけではありません。
電子書籍の読み放題サービスである、Kindle Unlimitedと比べるとラインナップが少ないことがわかります。
Kindle Unlimited | Audible | audiobook.jp |
---|---|---|
作品数:200万冊以上 | 作品数:40万以上 聴き放題は12万冊以上 | 作品数:4万冊以上 聴き放題は1万冊以上 |
電子書籍読み放題 (朗読なし) | オーディオブック (聴き放題付き) | オーディオブック (聴き放題付き) |
Audibleはオーディオブックのサービスの中では圧倒的なコンテンツ数ではあるのですが、
Kindle Unlimitedなどの電子書籍のサービスに比べると作品数はまだ劣ります。
なのでぼくは、基本はAudibleで聴いて、オーディオブックにない作品はKindle Unlimitedで探す、という使い方をしています。
Audible(オーディブル)を使ってわかったメリット
次に、実際にオーディブルを使ってみて感じたメリットを3つご紹介します。
以下詳細です。
メリット①:読書量が増える・時間を有効活用できる
ぼくがオーディブルを使う理由は、ほぼこれです。
やっぱり忙しいと読書や勉強から遠ざかってしまうじゃないですか。
しかし、オーディブルであれば、次のようなシチュエーションでも読書ができます。
・家事をしながら読書
・電車通勤、車移動をしながら読書
・ウォーキングをしながら読書
つまり、このようなスキマ時間を有効活用できるので、読書時間を作りやすくなります。
結果的にぼくはこれで、読書量が非常に増えました。
メリット②:目が疲れない
ぼくはデスクワーカーなので、一日中パソコンと向き合っていて、仕事が終わった時点で、めちゃ目が疲れます。
そんな中、就寝前にスマホやタブレットでブルーライト浴びると寝付きが悪くなりますし、紙の本でも正直ちょっとしんどいんですよね。
なので読書が億劫にならないように、オーディブルを使ってます。
どこかに無理が生じると続かないので、生活リズムに組み込むと読書習慣が定着しやすくなると思います。
※ちなみにアプリのオーディブルにはタイマーの機能もあり、自動で再生を停止できます。寝落ちしても大丈夫です。
詳しい使い方はこちらの記事で解説しています。
Audible(オーディブル)の評判
当サイトでは、クラウドワークスを使ってオーディブル利用者100人にアンケート調査を行いました。
その内容を元に、実際にAudibleを使った人の評判をまとめています。
まず、オーディブル利用者の満足度から見ていきます。
77%の利用者がサービスを利用して「満足している」と回答しています。
大部分のユーザーが「満足できるサービス」と見ているようです。
では具体的どのような部分で、満足している・満足していないという意見が出てきているのでしょうか?
「イマイチな評判」と「良い評判」をそれぞれまとめてみました。
イマイチな評判
ネガティブな評判や口コミは主に以下7種類です。
- 【29%】月額料金が高い
- 【15%】単品購入の値段が高い
- 【10%】内容が頭に入ってこない
- 【10%】読書よりも時間がかかる
- 【10%】ナレーターが自分に合わない
- 【9%】ラインナップが少ない
- 【7%】もう一度読み返しづらい
金額に関する意見が大きな割合を占めました。
月額料金が高いというのは、他のAmazon Primeが600円だったり、Huluなどの動画見放題が1,000円程度なのでそれらに比べるとサブスクリプションの中では少々お高めなのかも知れません。
ただこれに関してはユーザー自身の月の読書量の問題もあると思っていて、
月額費用が1500円なのですが、だいたい書籍を一冊購入する金額なので「聴き放題の作品を月1冊以上は聴きそう」だったら余裕でペイできると思って使ってます。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
良い評判
特に多かったポジティブな意見は主に以下7種類です。
- 【49%】ながら聴きができる
- 【13%】目が疲れない
- 【10%】聴きながら学べる
- 【9%】内容が頭に入りやすい
- 【8%】有名な声優、俳優の朗読
- 【6%】スキマ時間を利用できる
- 【4%】手軽に本が読める
この中でも特に「ながら聴きができる」という評判が圧倒的に多く「読書効率の良さ」が伺えます。
- 「家事の間も読書できる」
- 「ウォーキング中でもイヤホンで聴ける」
…など通常の書籍ではできない活用方法で、結果的に読書時間が増えたという意見が多く
結果的に、「Audibleを使うことで読書時間が増えた」という意見につながっています。
さらに詳しいオーディブルの評判については以下の記事で解説しています。
内容が頭に入らない人におすすめの方法
「じゃあ、向いてない人はオーディブルが使いづらいままなの?」
もちろんそんなことはありません。ちょっとの工夫でインプットの質は上がります。
ここでは、Audible歴4年以上の筆者がよくやる「読書の質が圧倒的に上がる読書方法」を紹介したいと思います。
電子書籍などではできない方法なので、正直これだけでもAudibleを使う意味があると思っています。
読書の質が圧倒的に上がる読書方法
それは「オーディブルを聴きながら、内容をPCでメモする」というもの。
対応方法 | オーディブルを聴きながら、内容をPCでメモする |
メモのポイント | ・内容は頭に入れたい重要な部分のみでOK ・箇条書きでOK(むしろその方が効率が良い) ・メモする時は、最終的に人に見せるつもりで書く |
メモするメリット | ・目と耳と手で同時インプットするので記憶に定着しやすい ・要点だけ絞って後から見返すことも容易にできる ・人に見せるつもりでいると、強制的に情報整理することになるので吸収率が良い |
これをやると、耳以外の部分からも情報をインプットするので、視覚から情報をインプットするのが得意な人でも、内容が頭に入りやすいはずです。
作成するメモは箇条書きで構いません。むしろ、情報を整理さえできればいいので、以下のような粒度でも構わないと思います。
※僕は内容をNotionなどのメモツールに整理してます。
ちなみにぼくは耳からインプットするのが得意な方ですが、この読書方法だと通常の読書よりもインプットが非常にはかどります。
耳からのインプットが苦手な人だけでなく、得意な人にもおすすめな方法です。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
まとめ:あなたはAudibleが向いている?向いてない?
以上、デメリットから見るAudibleの向き不向きを解説しました。
内容のまとめはこちらです。
もし、まだオーディブルを登録してない方はぜひ、無料体験で自分に合っているかどうかを試してみてください。
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